食べて吐いて、それでも働く
今回は、摂食障害者が働くということについて考えてみました。わたし個人の経験に基づく話ですので、そこはご留意いただけますようお願いいたします。
摂食障害者は働ける!
結論から言うと、問題なく働くことはできます。わたしはこれまでにアルバイト、フルタイムともに就業経験がありますが、普通に働くことができています。わたしは外面をよく見せたがる傾向があるので、仕事場では別人のように明朗快活(笑)にふるまっています。
勤務先に言うべき?
摂食障害であることを勤務先に言うべきか迷われる方もいらっしゃるかと思います。わたしの場合は、勤務先に言ったことはありません。面接などで大学の中退理由などを聞かれたこともありますが、適当にお茶を濁して乗り切っています。勤務先に迷惑をかけることがないのであれば、言う必要はないと思います。病歴など、プライベートなことですから。問題なく勤務が可能であれば、堂々としていればいいと思います。
仕事をして思ったこと
実際に働いて感じた摂食障害者目線のメリット・デメリットをまとめました。
【メリット】
・勤務時間内は過食から強制的に離れられる
→ある意味ありたがい
・収入が入り、生活が安定する
→どうせ過食材の購入費、と言ってはいけないが心強い
・社会との接点がもてる
→働いていることで自分を肯定できる部分もある
【デメリット】
・仕事のストレスが過食に跳ね返ってくる
→必然とはいえ、辛い
・真人間のふりをする自分が虚しくなる
→必死に取り繕っている感じが嫌になってきます
・職場でのランチ、飲み会、差し入れなどが苦痛
→行きたくないけど行くしかない
以上がわたしが感じたメリット、デメリットになります。自分でフルタイムで働くようになって、はじめて働くことの辛さを実感しました。摂食障害を抱えながら仕事をしたり、学校に行ってらっしゃる方を尊敬します。
個人的な所感としては、昼間は仕事をして仕事場でも明るく振舞っていながら、夜になると過食に走ってしまうギャップに参ってしまったところがあります。せめて人並みに働こうと必死になる裏で、どうしても過食をやめられないけど、それを誰かに悟られたくない。気分はさながら正体がバレることに怯えて暮らすモンスターです。特に職場のみなさんが楽しそうにご飯や差し入れのお菓子を食べたりしているのを見ると、自分の異常さを突き付けられるようで勝手にダメージを受けていました。
身の丈にあった働き方を探す
結論としては、摂食障害を抱えながらでも働くことはできます。しかし、先に挙げたデメリット等で精神面がごりごりと削られる恐れがあります。こればっかりはどうしようもないことなので、何とか自分で折り合いをつけるしかありません。仕事内容、勤務時間、人間関係などなど。求める条件は人によって違いますが、自分の身の丈にあった仕事をすることが1番だと思います。
わたしは現在、在宅勤務でお仕事をしています。基本的にとても働きやすい環境ではあるのですが、最近食材の買い出し以外で外出していないという事実に気づいてしまい、勝手に落ち込んでいます。
2018.06.06