もっと食べたい

普通に食べられなくても生きていけるよ

食い潰される毎日のこと

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摂食障害過食嘔吐)の辛さについて書きました。過食に人生を食い潰されている現状、そのままです。読んでいて辛い方もいらっしゃるかもしれないので、その辺りはご自分の判断でお願いします。

 

食べることしか考えられない

仕事が9時から始まりますが、起きるのは大体ぎりぎりです。仕事中はかろうじて人としての責任を果たしています。お昼休憩1時間は、許可食(自分で吸収することを許した食事のこと)の野菜スープを食べて過ごします。

 

仕事が終わると、スーパーへ買い出しに出かけます。近所の安いお店です。ほぼ毎日のように通っています。買うものは大体決まっていて、金額で千円前後です。最近よく食べているのは業務用の大きな2Lのアイス。あれを1日で平らげます。

 

家に帰ると、家族の食事を傍らに見ながら許可食をつくります。以前は食べたものをほぼ全て吐き戻す生活をしていましたが、体調が著しく悪化したので流石にやめました。ここで吸収する許可食は、前述の野菜スープなど、いわゆる身体にやさしいダイエット向きの食事です。過食嘔吐をしている癖に、吸収するものには気を遣う矛盾が虚しいです。

 

一通り許可食を食べたところで、本格的に過食に入ります。ごはん物から入って、締めはアイスなどのデザート。お腹がぱんぱんになるまで詰め込みます。食べた後は、間を置かずに一気に吐きます。徹底的に吐きます。許可食を最初に食べることで、過食した食材が吸収されることを少しでも防ごうという浅はかな意図があります。

 

食べて吐いて、気が付くともう23時近くになっています。それから気力がもてばお風呂に入って、歯を磨いて寝ます。最近はあまり寝つきがよくなくて、24時を回ることもよくあります。そして気づいたらもう朝、仕事がはじまるぎりぎりの時間。起きて、食べることしか考えられない毎日がはじまります。

 

家族と一緒に住んでいても、会話はあまりありません。友人もいません。スマホは手放すことなく持っていますが、ふとした瞬間に孤独をとても感じます。

 

やりたいことは、あったはずでした。今も、やらなければいけないことはたくさんあります。でも、何もやる気が起きません。食べることしか考えられないのです。

 

未来について。結婚、出産、子育て。考えることはできません。自分自身でさえ受け入れられないのに、誰かに受けいてもらえるとは思えません。

 

過去に戻りたいな、なんて妄想をしているときは末期です。あのときああしていたら、なんて考えてもしょうがないのに。

 

この文章を書きながらも、今日はあれが食べたいな、なんて性懲りもなく考えています。摂食障害は、過食嘔吐は、とても恐ろしい病気です。長引けば長引くほど、抜け出すことが難しくなります。どうか一度、考えてみてください。あなたの人生を狂わせてしまうほど、恐ろしいのです。食べることとうまく付き合って、人生を楽しく生きる。あなたが、そんな毎日を過ごせることを心から祈っています。

 

2018.06.12