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面接で摂食障害だと正直に言ったらこうなった

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過食嘔吐歴10年以上!ましろなです。

今回は、就活の面接で摂食障害であることを正直に言ったときのお話です。学生さんで摂食障害を患ってらっしゃる方の参考になればうれしいです。

 

結論:1勝2敗

摂食障害であることを面接でぶっちゃけたところ、結果として1勝2敗でした。詳しくは言えないのですが、どれも民間企業ではなく公務員系です。それぞれについて、どういうことを言ったのかまとめます。

 

・二次面接で不合格 A職

筆記試験に合格し、一次面接の集団面接に臨みました。その前に志望動機などをいろいろ書いた書類を提出したのですが、そこで摂食障害であることを正直に書きました。流れとしては学生時代のいじめで摂食障害発症→大学中退→いろいろがんばって今は普通に生活して仕事もしてるよ!!ということです。一度挫折?したけれど、今は立ち直ってがんばっています。採用されたら同じような立場の人のためにがんばります、みたいなことを志望動機として書きました。

 

集団面接では、志望動機など当たり障りのないことを聞かれました。他の受験者の方がいわゆるふつうの志望動機を答える中、1人摂食障害がどうのこうの言い出すわたしは究極に浮いていたと思います。面接官の方は事前知識があるためか平然としてらっしゃいました。とにかく一度どん底まで行ったけど今は大丈夫!一度折れた経験のある人はたぶん強いよ!みたいなことばっかり言って、何と合格してました。しかし他の受験者の方で、言葉に詰まったり、明らかに準備不足な方もいらっしゃったので、相対評価かなあとも思います。

 

二次面接からは個人面接でした。そこでも摂食障害であることをぶちまけたのですが、1人対面接官複数人(自分の父親並の年齢)の状況で話すことのダメージが思いのほか大きく、途中でほぼ涙目になってしまいました。もう乗り越えたから大丈夫!!と口では言ったものの、実際はまだ全然だし現在進行形だったので。その辺が堪えきれず、最後はガタガタになってしまい、当然不合格でした。

 

・二次面接で不合格 B職

こちらも筆記試験後の二次面接で不合格になりました。前回同様、摂食障害だけどもう乗り越えました!同じ立場の人たちのためにがんばりたいです!作戦です。でもやっぱり個人面接だと心が折れてしまいました。本当のところでは摂食障害を乗り越えられてなんかいないのに、ぺらぺらときれいごとばかり。涙目まではいきませんでしたが、やはり何度も言葉に詰まってしまう場面がありました。

 

・小論で書いたのにノータッチ C職

最後に、内定を頂いたところです。こちらは小論文があり、そこで志望動機を書くような形でした。摂食障害であること、同じような立場にある人の力になりたくて志望しましたという旨を書きました。言葉で喋らなくてもいい分、本当にあほみたいに力説したのですが、なんと面接ではその話題に一切触れられることはありませんでした。蓋を開けてみるとなんと採用。しかし、摂食障害を抱えたまま務まるようなお仕事ではないと思い、結局辞退してしまいました。

 

・言わなかったけど不合格D職 合格E職

摂食障害であることを言わずに受けた面接では、1勝1敗でした。どちらも個人面接だったのですが、言葉に詰まったか詰まらなかったかの違いだと思います。また、やはり大学中退というところに突っ込んでくるところは落ちました。

 

面接で言うには、準備と覚悟が必要

採用後、勤務先に迷惑が掛からないのであれば、摂食障害であることを正直に言う必要はないと思います。わたしの場合は、摂食障害であることを志望動機の根幹にしたので、話さざるを得ないという感じでした。志望動機には説得力とストーリーが必要だと思い、摂食障害からの逆転復活ストーリーを仕立て上げたかったのだと思います。本当にそうなら自信を持って言えたはずですが、当時のわたしでは言うことができませんでした。もし摂食障害であることを言うのなら。破綻しない準備と、堂々と言い切る覚悟が必要だと思います。

 

また、やはり精神病の範疇である摂食障害を患っていたことが採用に不利に働く可能性は大いにあります。面接官の方の心証、受け入れる側の体制、いろいろなことが考慮に入ってくると思います。今摂食障害を患っていて、これから就活をはじめる方。どうしても就きたい仕事がある方。面接で正直に打ち明けることは、安易にはおすすめできません。ですが、きちんと準備と覚悟を持って言うのであれば、きっと悪いことにはならないと思います。

 

2018.06.11