もっと食べたい

普通に食べられなくても生きていけるよ

毎日同じものを食べる許可食

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許可食についてお話します。わたしが言う許可食とは、嘔吐せずにそのまま吸収している食事のことを指します。食べたものすべてを吐いていた時期もありましたが、著しい体調不良・うつ病の悪化を招いてしまい、それから少しずつ許可食を増やしてきました。吸収するものに関しては、低カロリーで栄養豊富なものになるよう気を付けています。

 

【野菜スープ】

・もやし 好きなだけ

・玉ねぎ 半玉くらい

・きのこ

コンソメ 1キューブ

・鶏むね肉のゆで汁

かつお節 少々

・生姜

・さば、いわし等 1切くらい

まず材料と少量の水を入れて蒸し焼きにします。くたっとなったら、鶏むね肉のゆで汁とコンソメかつお節、青魚、生姜のすりおろしを入れて煮込みます。トマト缶を入れればミネストローネ風に。とてもおいしいです。

 

【豆乳スープ】

・カロリー45%オフ豆乳 200ml

・豆腐 100g

かつお節 少々

・スライスチーズ 少々

チーズ以外すべてを入れて、レンジで温めます。最後にチーズをかけます。次に紹介するごはんもどきと一緒に食べています。生理が不安定なので、豆乳は意識して飲むようになりました。あとはコレステロール対策にもなります。

 

【ごはんもどき】

・おからパウダー 35g

サイリウム(オオバコ) 2g

・水 ~200gまで

材料を全て混ぜて、レンジでチン。無味無臭ですが、もちもちな舌触りが気に入っています。お腹が膨れて、タンパク質もとれます。サイリウムすごい。もともとは蒸しパンのレシピだったものから、削れるものを全て削ってここに行きつきました。

 

【たまご】

・たまご 2個

・豆腐

低脂肪乳

・スライスチーズ

元々卵焼きが好きだったのですが、フライパンで作ろうとすると油が必要になるので、レンジでつくるこのレシピに行きつきました。材料をよく混ぜて、レンジでチンするだけ。コレステロールを気にして卵は1日2個までにしています。

 

【サラダチキン】

・鶏むね肉

タンパク質の権化、ダイエットの味方。買うよりつくる方が安いです。重曹を溶かした水にお肉をつけておきます。沸騰したお水にお肉を入れて、すぐ蓋をして火を消し、しばらく待ちます。あまり放置しすぎると火が入りすぎてしまって固くなります。生も食中毒の元ですので、見極めが肝心です。柔らかくてとてもおいしい。

 

【キャベツ納豆サラダ】

・キャベツ

・納豆

・豆腐

・あおさ

・ふりかけ

かつお

・のり

・鶏むね肉のゆで汁

俳優の方が紹介していたレシピが元です。納豆と一緒に食べると、キャベツがとてもおいしい。その他の食材は補助程度なので、なくても大丈夫です。

 

以上がわたしの許可食になります。結構食べてます。少なくとも昔に比べれば。特に鶏むね肉のゆで汁の効果がすごいです。疲労軽減成分がしみだしているとかなんとか。サラダチキンは密封してゆでる方法もありますが、ゆで汁が作りたくてこの方法にしています。

 

摂食障害の本でも、治りやすいのは過食以外にきちんと食事をとっている方だと書いてありました。食べ物を全て吐いてしまうよりは、少しでも吸収できるものがあるといいと思います。

 

しかし、わたしのように特定の許可食を毎日食べるということはおすすめできません。なぜなら、自分が決めたものしか口にしないという行為は、ある意味拒食症の症状に当たるからです。過食症でありながら、吸収するものに関しては拒食症。すなわち、過食症と拒食症の併発です。この状態になってしまうと、治療がより困難になってしまいます。吸収する食事は、なるべく普通の食事(炭水化物、タンパク質、脂質がバランスよく揃った定食型)であることが望ましいです。あくまで理想としては。

 

そんなもん食べたら過食よーいどん!!!になるわたしには無理ですが、ご参考にしていただければ幸いです。鶏むね肉うまうま!!!許可食を食べる一瞬だけは、健康的なダイエッターな気分になれます。


2018.06.13

食い潰される毎日のこと

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摂食障害過食嘔吐)の辛さについて書きました。過食に人生を食い潰されている現状、そのままです。読んでいて辛い方もいらっしゃるかもしれないので、その辺りはご自分の判断でお願いします。

 

食べることしか考えられない

仕事が9時から始まりますが、起きるのは大体ぎりぎりです。仕事中はかろうじて人としての責任を果たしています。お昼休憩1時間は、許可食(自分で吸収することを許した食事のこと)の野菜スープを食べて過ごします。

 

仕事が終わると、スーパーへ買い出しに出かけます。近所の安いお店です。ほぼ毎日のように通っています。買うものは大体決まっていて、金額で千円前後です。最近よく食べているのは業務用の大きな2Lのアイス。あれを1日で平らげます。

 

家に帰ると、家族の食事を傍らに見ながら許可食をつくります。以前は食べたものをほぼ全て吐き戻す生活をしていましたが、体調が著しく悪化したので流石にやめました。ここで吸収する許可食は、前述の野菜スープなど、いわゆる身体にやさしいダイエット向きの食事です。過食嘔吐をしている癖に、吸収するものには気を遣う矛盾が虚しいです。

 

一通り許可食を食べたところで、本格的に過食に入ります。ごはん物から入って、締めはアイスなどのデザート。お腹がぱんぱんになるまで詰め込みます。食べた後は、間を置かずに一気に吐きます。徹底的に吐きます。許可食を最初に食べることで、過食した食材が吸収されることを少しでも防ごうという浅はかな意図があります。

 

食べて吐いて、気が付くともう23時近くになっています。それから気力がもてばお風呂に入って、歯を磨いて寝ます。最近はあまり寝つきがよくなくて、24時を回ることもよくあります。そして気づいたらもう朝、仕事がはじまるぎりぎりの時間。起きて、食べることしか考えられない毎日がはじまります。

 

家族と一緒に住んでいても、会話はあまりありません。友人もいません。スマホは手放すことなく持っていますが、ふとした瞬間に孤独をとても感じます。

 

やりたいことは、あったはずでした。今も、やらなければいけないことはたくさんあります。でも、何もやる気が起きません。食べることしか考えられないのです。

 

未来について。結婚、出産、子育て。考えることはできません。自分自身でさえ受け入れられないのに、誰かに受けいてもらえるとは思えません。

 

過去に戻りたいな、なんて妄想をしているときは末期です。あのときああしていたら、なんて考えてもしょうがないのに。

 

この文章を書きながらも、今日はあれが食べたいな、なんて性懲りもなく考えています。摂食障害は、過食嘔吐は、とても恐ろしい病気です。長引けば長引くほど、抜け出すことが難しくなります。どうか一度、考えてみてください。あなたの人生を狂わせてしまうほど、恐ろしいのです。食べることとうまく付き合って、人生を楽しく生きる。あなたが、そんな毎日を過ごせることを心から祈っています。

 

2018.06.12

面接で摂食障害だと正直に言ったらこうなった

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過食嘔吐歴10年以上!ましろなです。

今回は、就活の面接で摂食障害であることを正直に言ったときのお話です。学生さんで摂食障害を患ってらっしゃる方の参考になればうれしいです。

 

結論:1勝2敗

摂食障害であることを面接でぶっちゃけたところ、結果として1勝2敗でした。詳しくは言えないのですが、どれも民間企業ではなく公務員系です。それぞれについて、どういうことを言ったのかまとめます。

 

・二次面接で不合格 A職

筆記試験に合格し、一次面接の集団面接に臨みました。その前に志望動機などをいろいろ書いた書類を提出したのですが、そこで摂食障害であることを正直に書きました。流れとしては学生時代のいじめで摂食障害発症→大学中退→いろいろがんばって今は普通に生活して仕事もしてるよ!!ということです。一度挫折?したけれど、今は立ち直ってがんばっています。採用されたら同じような立場の人のためにがんばります、みたいなことを志望動機として書きました。

 

集団面接では、志望動機など当たり障りのないことを聞かれました。他の受験者の方がいわゆるふつうの志望動機を答える中、1人摂食障害がどうのこうの言い出すわたしは究極に浮いていたと思います。面接官の方は事前知識があるためか平然としてらっしゃいました。とにかく一度どん底まで行ったけど今は大丈夫!一度折れた経験のある人はたぶん強いよ!みたいなことばっかり言って、何と合格してました。しかし他の受験者の方で、言葉に詰まったり、明らかに準備不足な方もいらっしゃったので、相対評価かなあとも思います。

 

二次面接からは個人面接でした。そこでも摂食障害であることをぶちまけたのですが、1人対面接官複数人(自分の父親並の年齢)の状況で話すことのダメージが思いのほか大きく、途中でほぼ涙目になってしまいました。もう乗り越えたから大丈夫!!と口では言ったものの、実際はまだ全然だし現在進行形だったので。その辺が堪えきれず、最後はガタガタになってしまい、当然不合格でした。

 

・二次面接で不合格 B職

こちらも筆記試験後の二次面接で不合格になりました。前回同様、摂食障害だけどもう乗り越えました!同じ立場の人たちのためにがんばりたいです!作戦です。でもやっぱり個人面接だと心が折れてしまいました。本当のところでは摂食障害を乗り越えられてなんかいないのに、ぺらぺらときれいごとばかり。涙目まではいきませんでしたが、やはり何度も言葉に詰まってしまう場面がありました。

 

・小論で書いたのにノータッチ C職

最後に、内定を頂いたところです。こちらは小論文があり、そこで志望動機を書くような形でした。摂食障害であること、同じような立場にある人の力になりたくて志望しましたという旨を書きました。言葉で喋らなくてもいい分、本当にあほみたいに力説したのですが、なんと面接ではその話題に一切触れられることはありませんでした。蓋を開けてみるとなんと採用。しかし、摂食障害を抱えたまま務まるようなお仕事ではないと思い、結局辞退してしまいました。

 

・言わなかったけど不合格D職 合格E職

摂食障害であることを言わずに受けた面接では、1勝1敗でした。どちらも個人面接だったのですが、言葉に詰まったか詰まらなかったかの違いだと思います。また、やはり大学中退というところに突っ込んでくるところは落ちました。

 

面接で言うには、準備と覚悟が必要

採用後、勤務先に迷惑が掛からないのであれば、摂食障害であることを正直に言う必要はないと思います。わたしの場合は、摂食障害であることを志望動機の根幹にしたので、話さざるを得ないという感じでした。志望動機には説得力とストーリーが必要だと思い、摂食障害からの逆転復活ストーリーを仕立て上げたかったのだと思います。本当にそうなら自信を持って言えたはずですが、当時のわたしでは言うことができませんでした。もし摂食障害であることを言うのなら。破綻しない準備と、堂々と言い切る覚悟が必要だと思います。

 

また、やはり精神病の範疇である摂食障害を患っていたことが採用に不利に働く可能性は大いにあります。面接官の方の心証、受け入れる側の体制、いろいろなことが考慮に入ってくると思います。今摂食障害を患っていて、これから就活をはじめる方。どうしても就きたい仕事がある方。面接で正直に打ち明けることは、安易にはおすすめできません。ですが、きちんと準備と覚悟を持って言うのであれば、きっと悪いことにはならないと思います。

 

2018.06.11

食べて吐いて、それでも働く

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過食嘔吐歴10年以上!ましろなです。

今回は、摂食障害者が働くということについて考えてみました。わたし個人の経験に基づく話ですので、そこはご留意いただけますようお願いいたします。

 

摂食障害者は働ける!

結論から言うと、問題なく働くことはできます。わたしはこれまでにアルバイト、フルタイムともに就業経験がありますが、普通に働くことができています。わたしは外面をよく見せたがる傾向があるので、仕事場では別人のように明朗快活(笑)にふるまっています。

 

勤務先に言うべき?

摂食障害であることを勤務先に言うべきか迷われる方もいらっしゃるかと思います。わたしの場合は、勤務先に言ったことはありません。面接などで大学の中退理由などを聞かれたこともありますが、適当にお茶を濁して乗り切っています。勤務先に迷惑をかけることがないのであれば、言う必要はないと思います。病歴など、プライベートなことですから。問題なく勤務が可能であれば、堂々としていればいいと思います。

 

仕事をして思ったこと

実際に働いて感じた摂食障害者目線のメリット・デメリットをまとめました。

 

【メリット】

 

・勤務時間内は過食から強制的に離れられる

 →ある意味ありたがい

・収入が入り、生活が安定する

 →どうせ過食材の購入費、と言ってはいけないが心強い

・社会との接点がもてる

 →働いていることで自分を肯定できる部分もある

 

【デメリット】

・仕事のストレスが過食に跳ね返ってくる

 →必然とはいえ、辛い

・真人間のふりをする自分が虚しくなる

 →必死に取り繕っている感じが嫌になってきます

・職場でのランチ、飲み会、差し入れなどが苦痛

 →行きたくないけど行くしかない

 

以上がわたしが感じたメリット、デメリットになります。自分でフルタイムで働くようになって、はじめて働くことの辛さを実感しました。摂食障害を抱えながら仕事をしたり、学校に行ってらっしゃる方を尊敬します。

 

個人的な所感としては、昼間は仕事をして仕事場でも明るく振舞っていながら、夜になると過食に走ってしまうギャップに参ってしまったところがあります。せめて人並みに働こうと必死になる裏で、どうしても過食をやめられないけど、それを誰かに悟られたくない。気分はさながら正体がバレることに怯えて暮らすモンスターです。特に職場のみなさんが楽しそうにご飯や差し入れのお菓子を食べたりしているのを見ると、自分の異常さを突き付けられるようで勝手にダメージを受けていました。

 

身の丈にあった働き方を探す

結論としては、摂食障害を抱えながらでも働くことはできます。しかし、先に挙げたデメリット等で精神面がごりごりと削られる恐れがあります。こればっかりはどうしようもないことなので、何とか自分で折り合いをつけるしかありません。仕事内容、勤務時間、人間関係などなど。求める条件は人によって違いますが、自分の身の丈にあった仕事をすることが1番だと思います。

 

わたしは現在、在宅勤務でお仕事をしています。基本的にとても働きやすい環境ではあるのですが、最近食材の買い出し以外で外出していないという事実に気づいてしまい、勝手に落ち込んでいます。

 

2018.06.06

摂食障害者がtwitterで救われた話

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過食嘔吐歴10年以上!のましろなです。とにかく孤立しやすい摂食障害者であるわたしが、Twitterで救われた話です。あくまでわたし自身の経験をもとにしておりますので、すべての方に当てはまるわけではありません。参考程度にとどめておいていただけるようにお願いします。

 

家族・友人に言えない

まず、家族や友人に摂食障害であることを相談することができません。わたしが家族に摂食障害であることを打ち明けたのは、うつ病を併発して大学中退を考える本当にぎりぎりのタイミングでした。それまでずっと、摂食障害であることを隠し続けてきました。中退するにあたって、摂食障害であることを打ち明けた友人もほんの数人です。

 

自分が食べ物を食べてから吐く、という行為をしていることを知られたくありませんでした。過食嘔吐をしている自分を受け入れることもできていなかったのかもしれません。家族や友人の前では何でもないように振舞って、1人になると過食に走る。やめたいのにやめられない。誰にも知られたくない。しにたい。自分で自分を苦しめていました。

 

通院が続かない

大学を中退したいと打ち明けたあと、親のすすめもあって精神科の病院に行きました。現在までに病院2件、コミュニティサークル?のようなところに1件行ったことがあります。そちらの詳細については改めて書きますが、結論としてどこも長続きしませんでした。

 

続かなかった理由

・電車も使って片道1時間以上かかり、遠い(近くに病院がない)

摂食障害というより、うつ病治療がメイン

過食嘔吐止まらず

 

以上に挙げた理由もありますが、そもそもちょっと前までほぼ寝たきり生活だったような人間にとって、外出自体のハードルが高すぎました。

 

担当してくださった先生曰く、最近若い女性の間で摂食障害が増え、通院しながら仕事や勉強を続けている方もいるそうです。それまでずっと1人ぼっちだと思っていましたが、他にも同じ病気で苦しんでいる人がいることをはじめて意識しました。

 

コミュニティに入れない

それから少し興味が出て、摂食障害のコミュニティについて調べてみました。当事者が中心になるもの、家族が中心になるものなど、意外にもたくさん見つかります。しかし、オフラインでの集会などは都市部が中心で、わたしが住んでいるような田舎で開催されているものはありませんでした。オンラインでのやり取りもあるようですが、興味はあるものの今のところ入ろうとまでは思えません。どうせすぐやめてしまうだろうというのが理由です。当事者が自由に投稿できる掲示板などがあるようなのですが、最後の投稿が2017年のものだったりと、あまり気軽に利用できるものではありませんでした。

 

専門的な治療を受けられない

わたしが受診した病院では、摂食障害の治療より、うつ病の治療がメインでした。疑問に思って調べたところ、いわゆる摂食障害のための治療を受けられる病院は、現在とても少ないことがわかりました。公的機関である摂食障害情報ポータルサイトによると、摂食障害治療センターは日本に宮城・福岡・静岡・千葉の4拠点のみ。わたしが済んでいる地域にはもちろん、ありません。本で読んだところによると、摂食障害の治療には認知行動療法など効果的なものがあるらしいのですが、そういった治療も近所にあるような病院で受けることはできないようです。治療を受けたい、治したいと思っていても、十分な治療を受けることは難しいのが現状です。

 

Twitterで救われた自分

そういうわけで、大学中退後、通院もやめたわたしは完全に孤立状態にありました。家族と住んでいるのにその言い方もおかしいですが、自分の辛さを表に出せないという点では完全な孤立です。その状態のまま数年、途中でアルバイトをしたりフルタイムで就業したりしましたが、一度断ち切れてしまった社会との関係を築くのはとても大変でした。仕事場ではなんとか取り繕って普通にふるまっても、家に帰れば過食という日々。地元の友人関係も音沙汰なし。寂しさと虚しさばかりを感じていたわたしを救ってくれたのがTwitterでした。

 

最初はROM専だったのですが、こらえきれずにしゃべり始めてから早数週間。摂食障害で苦しんでいる方がこんなにたくさんいることに驚きました。いいねやリツイートなど、本当にありがとうございます。わたしも軽率にいいねさせていただいておりますが、どうぞご容赦くださいませ。自分の気持ちを言葉にするのは本当に久しぶりで、まだまだぎこちない部分もあるかと思いますが、読んでいただけたらうれしいです。長く寂しさを感じておりましたが、今はみなさまもおかげで寂しくありません。

 

こんなに長い文章書くの久しぶり!がんばった自分えらい!(軽率に自分をほめていくスタイル)

過食嘔吐はやめられる?

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わたしは摂食障害で、過食嘔吐を10年以上患っています。

なぜそんなにも長くやめられずにいるのか?

本当にやめたいと思っているのか?

自分なりに考えてみました。

 

過食嘔吐はやめられない

わたしはこれまで、何度も過食嘔吐をやめようとしてきました。過食をやめ、普通の食事をとるように心がけました。しかし、一か月以上続いたことはありません。ふとした瞬間、きっかけから過食に走ってしまい、嘔吐をしてしまう。何度も失敗して、その度に自分のことが嫌いになりました。過食してしまう自分の意思の弱さに、心底落ち込みました。周りの環境に甘えているだけなのではないかと、自分を責めました。

 

しかし、自分で摂食障害について調べるうちに、違う考え方をするようになりました。

 

過食嘔吐は自分の意思の力だけではやめられない

病的嗜癖、という言葉を知りました。わたしが愛読しているホネホネロック様のブログに、病的嗜癖関連障害について詳しい解説がしてあるリンクが貼られています。詳しいことはそちらで分かりやすくまとめられておりますので、わたしは簡単に自分の理解をまとめるに留めます。

 

嗜癖とは

・何か嫌なことから逃れるための行為。行為中はいい気分になるが、長期的に見ると自分にとっても周囲にとっても有害になる。

・その行為をすればするほど依存的になる。

・その行為ばかりに熱中して、他の大切なはずのことでさえどうでもよくなる

・長期的に有害だとわかっていても、やめたくてもやめられない

 

わたしの過食嘔吐そのまんまやんけ!と思いました。何から何までその通りです。話は脳の中で起こっていることまで飛びますが、過食という「おいしい」「きもちいい」行為によって、報酬回路というものが働きます。おいしいものをお腹いっぱい食べることって、ものすごい快感なんですよね。過食によって、とても気持ちいい刺激を得てしまう。これを何度も繰り返すと、過食によってしか快感を感じにくくなってしまう。人生で他にも大切なことはいっぱいあるのに、ただひたすら過食による快感を求めるようになってしまうのです。

 

このことをはじめて知ったとき、とても怖いと思いました。わたしにとって過食嘔吐は、アルコールや薬物と同じ。軽い気持ちで手を出してしまった過食嘔吐ですが、自分の意思ではやめることができない深みに嵌ってしまっていることにようやく気付いたのです。

 

やめることを目的にしない

そして現在。わたしは、過食嘔吐をやめたいと思ってはいません。より正確に言うと、「過食嘔吐をやめること」を目的にすることはやめました。

 

 

この呟きの通りです。やめようと思ってやめるのではなく、結果的にやめられることを目指して生活をしています。

 

10年以上も続けてきて、すっかり習慣化・嗜癖化してしまった過食嘔吐。それをやめるためには、過食嘔吐をしなくてもいい状態に自分をもっていくしかないと思っています。

 

・メンタル面を安定させる

・生活リズムを工夫する

・オシャレやほかの勉強など、過食以外のことに興味を向ける

 

とつらつら書き連ねてみましたが、正直言ってわたしにとっては難しいことばかりです。しかし、一日中家で過食嘔吐を繰り返し、日常生活すらも危うかった頃に比べると、かなり安定した日々を過ごせています。もちろん波はありますし、過食が収まっているかと言われれば・・・そうでもありません。ただ、自分を嫌いになる要素を、少しでもなくしていきたいと思っています。

 

2018.05.31

わたしが摂食障害になったわけ

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わたしは摂食障害過食嘔吐)です

10代半ばから10年近く患っています

 

はじめましての自己紹介代わりに、

わたしが摂食障害になった経緯をお話します

 

きっかけはダイエット

 

わたしは子供の頃から太っていました

過度な肥満ではないですが、

明らかなぽっちゃり体型でした

 

中学生になり、思春期に入ると

痩せたい!ダイエットしたい!

と思うようになりました

 

そのときたまたま読んでいた

アメリカのティーンズノベル

ダイエットために主人公の女の子が

過食嘔吐をする描写がありました

 

過食嘔吐という行為を知ったのは

そのときがはじめてです

 

ダイエットに関する正しい知識

過食嘔吐の恐ろしさ

 

何も知らなかったわたしは

「好きなものいっぱい食べても吐けば太らない!最高!天才!」

と、安易に過食嘔吐に手を出しました

 

それから10年以上

今でも過食嘔吐を患う日々が続いています

 

まさかこんなことになるなんて

当時は思ってもみませんでした

 

10年以上も患い続けて

 

過食嘔吐をはじめてから

わたしの人生は食い潰されていきました

 

中学時代のいじめ

高校時代の登校拒否

大学に馴染めずうつ病併発

大学休学

そして中退

アルバイト

フルタイムで就職

でも1年保たずに退職

 

リアルな知人、友人とは

もう何年も連絡をとっていません

 

そして今も

わたしは摂食障害を患っています

ずっと、過食嘔吐を続けています

 

やめたいと思ったことはあります

やめようとしたこともあります

それでも、やめられませんでした

 

毎日、毎日

考えるのは食べ物のことばかり

過食するために食材を買い込んで

食べて、吐くだけの日々

 

虚しいです

とても、寂しいです

わたしには何もありません

全てを食い潰して生きてきました

 

先日、twitterをはじめました

摂食障害で悩んでいる方がたくさんいました

生き辛さに苦しむ方が、たくさんいました

 

フォローさせていただいた方々の呟きを見て、まだ子どもだった頃、文章を書くことが好きだった気持ちを思い出しました

自分の気持ちを、文章にして誰かに伝えたいと思うようになりました

そして今、この文章を書いています

 

摂食障害で悩んでいる方

身近に摂食障害の方がいる方

思春期の子供を持つ保護者の方

摂食障害の当事者ではない方

 

みなさまに何を伝えられるかわかりませんが、

わたしのこれまでの経験や思いを言葉にしていきたいと考えています

 

摂食障害の治し方をお伝えすることはできません

治したいという気持ち自体、今はあるのかわからないくらいです

何ができるかわかりませんが 

少しでもお力になれればうれしいです

 

 

最初は不慣れで分かりにくい文章だとは思いますが

どうぞよろしくお願いいたします

 

2018.05.29

ましろ