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過食嘔吐はやめられる?

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わたしは摂食障害で、過食嘔吐を10年以上患っています。

なぜそんなにも長くやめられずにいるのか?

本当にやめたいと思っているのか?

自分なりに考えてみました。

 

過食嘔吐はやめられない

わたしはこれまで、何度も過食嘔吐をやめようとしてきました。過食をやめ、普通の食事をとるように心がけました。しかし、一か月以上続いたことはありません。ふとした瞬間、きっかけから過食に走ってしまい、嘔吐をしてしまう。何度も失敗して、その度に自分のことが嫌いになりました。過食してしまう自分の意思の弱さに、心底落ち込みました。周りの環境に甘えているだけなのではないかと、自分を責めました。

 

しかし、自分で摂食障害について調べるうちに、違う考え方をするようになりました。

 

過食嘔吐は自分の意思の力だけではやめられない

病的嗜癖、という言葉を知りました。わたしが愛読しているホネホネロック様のブログに、病的嗜癖関連障害について詳しい解説がしてあるリンクが貼られています。詳しいことはそちらで分かりやすくまとめられておりますので、わたしは簡単に自分の理解をまとめるに留めます。

 

嗜癖とは

・何か嫌なことから逃れるための行為。行為中はいい気分になるが、長期的に見ると自分にとっても周囲にとっても有害になる。

・その行為をすればするほど依存的になる。

・その行為ばかりに熱中して、他の大切なはずのことでさえどうでもよくなる

・長期的に有害だとわかっていても、やめたくてもやめられない

 

わたしの過食嘔吐そのまんまやんけ!と思いました。何から何までその通りです。話は脳の中で起こっていることまで飛びますが、過食という「おいしい」「きもちいい」行為によって、報酬回路というものが働きます。おいしいものをお腹いっぱい食べることって、ものすごい快感なんですよね。過食によって、とても気持ちいい刺激を得てしまう。これを何度も繰り返すと、過食によってしか快感を感じにくくなってしまう。人生で他にも大切なことはいっぱいあるのに、ただひたすら過食による快感を求めるようになってしまうのです。

 

このことをはじめて知ったとき、とても怖いと思いました。わたしにとって過食嘔吐は、アルコールや薬物と同じ。軽い気持ちで手を出してしまった過食嘔吐ですが、自分の意思ではやめることができない深みに嵌ってしまっていることにようやく気付いたのです。

 

やめることを目的にしない

そして現在。わたしは、過食嘔吐をやめたいと思ってはいません。より正確に言うと、「過食嘔吐をやめること」を目的にすることはやめました。

 

 

この呟きの通りです。やめようと思ってやめるのではなく、結果的にやめられることを目指して生活をしています。

 

10年以上も続けてきて、すっかり習慣化・嗜癖化してしまった過食嘔吐。それをやめるためには、過食嘔吐をしなくてもいい状態に自分をもっていくしかないと思っています。

 

・メンタル面を安定させる

・生活リズムを工夫する

・オシャレやほかの勉強など、過食以外のことに興味を向ける

 

とつらつら書き連ねてみましたが、正直言ってわたしにとっては難しいことばかりです。しかし、一日中家で過食嘔吐を繰り返し、日常生活すらも危うかった頃に比べると、かなり安定した日々を過ごせています。もちろん波はありますし、過食が収まっているかと言われれば・・・そうでもありません。ただ、自分を嫌いになる要素を、少しでもなくしていきたいと思っています。

 

2018.05.31