摂食障害者がtwitterで救われた話
過食嘔吐歴10年以上!のましろなです。とにかく孤立しやすい摂食障害者であるわたしが、Twitterで救われた話です。あくまでわたし自身の経験をもとにしておりますので、すべての方に当てはまるわけではありません。参考程度にとどめておいていただけるようにお願いします。
家族・友人に言えない
まず、家族や友人に摂食障害であることを相談することができません。わたしが家族に摂食障害であることを打ち明けたのは、うつ病を併発して大学中退を考える本当にぎりぎりのタイミングでした。それまでずっと、摂食障害であることを隠し続けてきました。中退するにあたって、摂食障害であることを打ち明けた友人もほんの数人です。
自分が食べ物を食べてから吐く、という行為をしていることを知られたくありませんでした。過食嘔吐をしている自分を受け入れることもできていなかったのかもしれません。家族や友人の前では何でもないように振舞って、1人になると過食に走る。やめたいのにやめられない。誰にも知られたくない。しにたい。自分で自分を苦しめていました。
通院が続かない
大学を中退したいと打ち明けたあと、親のすすめもあって精神科の病院に行きました。現在までに病院2件、コミュニティサークル?のようなところに1件行ったことがあります。そちらの詳細については改めて書きますが、結論としてどこも長続きしませんでした。
続かなかった理由
・電車も使って片道1時間以上かかり、遠い(近くに病院がない)
・過食嘔吐止まらず
以上に挙げた理由もありますが、そもそもちょっと前までほぼ寝たきり生活だったような人間にとって、外出自体のハードルが高すぎました。
担当してくださった先生曰く、最近若い女性の間で摂食障害が増え、通院しながら仕事や勉強を続けている方もいるそうです。それまでずっと1人ぼっちだと思っていましたが、他にも同じ病気で苦しんでいる人がいることをはじめて意識しました。
コミュニティに入れない
それから少し興味が出て、摂食障害のコミュニティについて調べてみました。当事者が中心になるもの、家族が中心になるものなど、意外にもたくさん見つかります。しかし、オフラインでの集会などは都市部が中心で、わたしが住んでいるような田舎で開催されているものはありませんでした。オンラインでのやり取りもあるようですが、興味はあるものの今のところ入ろうとまでは思えません。どうせすぐやめてしまうだろうというのが理由です。当事者が自由に投稿できる掲示板などがあるようなのですが、最後の投稿が2017年のものだったりと、あまり気軽に利用できるものではありませんでした。
専門的な治療を受けられない
わたしが受診した病院では、摂食障害の治療より、うつ病の治療がメインでした。疑問に思って調べたところ、いわゆる摂食障害のための治療を受けられる病院は、現在とても少ないことがわかりました。公的機関である摂食障害情報ポータルサイトによると、摂食障害治療センターは日本に宮城・福岡・静岡・千葉の4拠点のみ。わたしが済んでいる地域にはもちろん、ありません。本で読んだところによると、摂食障害の治療には認知行動療法など効果的なものがあるらしいのですが、そういった治療も近所にあるような病院で受けることはできないようです。治療を受けたい、治したいと思っていても、十分な治療を受けることは難しいのが現状です。
Twitterで救われた自分
そういうわけで、大学中退後、通院もやめたわたしは完全に孤立状態にありました。家族と住んでいるのにその言い方もおかしいですが、自分の辛さを表に出せないという点では完全な孤立です。その状態のまま数年、途中でアルバイトをしたりフルタイムで就業したりしましたが、一度断ち切れてしまった社会との関係を築くのはとても大変でした。仕事場ではなんとか取り繕って普通にふるまっても、家に帰れば過食という日々。地元の友人関係も音沙汰なし。寂しさと虚しさばかりを感じていたわたしを救ってくれたのがTwitterでした。
最初はROM専だったのですが、こらえきれずにしゃべり始めてから早数週間。摂食障害で苦しんでいる方がこんなにたくさんいることに驚きました。いいねやリツイートなど、本当にありがとうございます。わたしも軽率にいいねさせていただいておりますが、どうぞご容赦くださいませ。自分の気持ちを言葉にするのは本当に久しぶりで、まだまだぎこちない部分もあるかと思いますが、読んでいただけたらうれしいです。長く寂しさを感じておりましたが、今はみなさまもおかげで寂しくありません。
こんなに長い文章書くの久しぶり!がんばった自分えらい!(軽率に自分をほめていくスタイル)